まつ毛をもっと長く、濃くしたい――そんな願いを叶えてくれる選択肢のひとつが「まつ毛植毛」です。マツエクや美容液では物足りない、もっと根本的にまつ毛を増やしたいという方に注目されています。
この記事では、まつ毛植毛の基本情報や手術の流れ、気になる費用についてわかりやすく解説します。また、実際に受ける前に知っておきたいメリット・デメリットや、失敗しないためのクリニック選びのポイントまで丁寧に紹介します。
まつ毛植毛を検討中の方に向けて、おすすめの判断材料をぎゅっとまとめていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
記事のポイント
- まつ毛植毛の仕組みと手術の流れ
- メリットとデメリットの具体的な内容
- ダウンタイムや費用の目安
- 他の施術との違いや注意点
まつ毛植毛とは何ですか?基本を解説
- 仕組みと流れ
- どんな人に向いている施術か
- 違い
- 対策
仕組みと流れ
まつ毛植毛とは、自分の髪の毛をまぶたに移植してまつ毛を増やす医療手術のことです。まつ毛が自然に増えるわけではないので、専門の医師が行う美容医療になります。
まず、後頭部などから細くてしっかりした髪の毛を数センチだけ採取します。ここで採取した毛は「ドナー毛」と呼ばれ、この毛をまつ毛として使います。髪の毛はまつ毛よりも成長が早く、太さもあるため、長くて存在感のあるまつ毛に仕上がるのが特徴です。
次に、専用の極細の針を使って1本ずつ丁寧にまぶたに植えていきます。毛の角度や向きには特に注意を払って行われますが、それでも元のまつ毛とまったく同じようにはなりにくいという点は知っておくべきです。
手術自体は1~2時間ほどで終了し、局所麻酔を使うので痛みは最小限です。入院の必要もなく、当日中に帰宅することができます。
このように、まつ毛植毛は「髪の毛をまつ毛として再利用する」という少し意外な仕組みを活かした美容医療なのです。
どんな人に向いている施術か
まつ毛植毛が向いているのは、まつ毛の量が少ない、短い、細いといった悩みを持っている方です。特に「まつ毛がほとんど生えてこない」「一部だけまつ毛が抜けている」などの悩みを抱えている人にとっては、大きな効果が期待できます。
また、マツエクやつけまつ毛が肌に合わなかったり、毎日のメイクが面倒と感じる人にもおすすめです。マツエクのように取れたり通院が頻繁に必要だったりすることがないので、半永久的に自まつ毛が育つ環境を手に入れたい方に向いています。
一方で、「まつ毛の向きにこだわりがある」「毎月のメンテナンスで充分満足している」という人には、かえって不自然さが気になる可能性もあります。
こうしたことから、まつ毛植毛は見た目の改善を強く望んでいる方や、根本的にまつ毛の悩みを解消したい方に特に適した選択肢だといえるでしょう。
他施術の違い
まつ毛を長く濃く見せたいとき、選べる方法はいくつかあります。代表的なのは「まつ毛エクステ」「まつ毛パーマ」「まつ毛美容液」、そして「まつ毛植毛」です。その中でも、まつ毛植毛は唯一、自分の髪の毛を使ってまつ毛を増やす医療手術です。
一番の違いは、まつ毛植毛は“自分の毛が実際に生えてくる”という点です。マツエクやパーマは見た目を一時的に整えるだけで、生え方そのものを変えることはできません。また、これらは数週間~1ヶ月でメンテナンスが必要になります。
まつ毛美容液も人気ですが、効果が出るまでに時間がかかり、人によっては全く変化がないこともあります。さらに、成分によってはまぶたがかぶれたり、色素沈着する可能性もあります。
一方、まつ毛植毛は半永久的に効果が続くため、通い続ける必要がありません。ただし、髪の毛を使うためにまつ毛が伸びすぎることがあり、定期的なカットは必要になります。
このように、見た目の仕上がり・持続性・コスト面などでまつ毛植毛は他施術と大きく異なります。どの方法が自分に合っているかを比べながら選ぶのが大切です。
対策
まつ毛植毛を受けたあとに「やめておけばよかった」と感じる方も実際にいます。後悔しないためには、事前の準備や確認がとても大切です。
まず、仕上がりイメージと実際の見た目には差が出ることがあります。特に髪の毛を使う関係で、まつ毛が伸びすぎたり、下向きに生えてしまったりすることもあります。このようなリスクを理解せずに受けてしまうと、「思っていたのと違った」と感じてしまうかもしれません。
次に、信頼できるクリニック選びも後悔しないための重要なポイントです。症例数が多く、実績のある医師が在籍しているかを確認しましょう。また、カウンセリング時にメリットばかりでなく、デメリットやリスクもきちんと説明してくれるかも見ておくべき点です。
そしてもう一つは、術後のケアを怠らないこと。生着率を高めるためにも、術後数日間は無理に目元をこすったり、メイクを控えたりする必要があります。
このように、まつ毛植毛で後悔しないためには「知る」「選ぶ」「守る」の3ステップをしっかり意識することが大切です。
まつ毛植毛の注意点とクリニック選び
- デメリット・メリットを徹底比較
- 不自然になるケースとは
- ダウンタイムはどれくらい?
- 費用の相場と内訳
デメリット・メリットを徹底比較
まつ毛植毛には、他の美容法にはないメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。どちらも理解した上で検討することが大切です。
まずメリットとしては、自分の毛が実際に生えてくるので、見た目に自然さがあります。そして、一度定着すれば半永久的に生え続けるため、マツエクや美容液のように継続して通う必要がありません。また、ボリューム感のある長いまつ毛が手に入るのも大きな魅力です。
一方でデメリットも見逃せません。髪の毛を使うため、放っておくとどんどん伸びてしまい、定期的なカットが必要になります。また、植える角度によってはまつ毛が真っすぐ下を向いたり、バラつきが出る可能性もあります。
さらに、費用が高めであることや、手術に伴う腫れ・内出血などのダウンタイムもあります。すべての毛がきちんと生えそろうわけではないため、生着率にも個人差が出ます。
このように、まつ毛植毛は「長期的な美しさ」を求める人には向いていますが、「今すぐ手軽に変化がほしい」と思う人には少しハードルが高いかもしれません。
不自然になるケースとは
まつ毛植毛は自然に見えるとされていますが、実は不自然になるケースもあるので注意が必要です。特に、毛の生える方向や角度が理想通りにならないことがあります。
まつ毛は本来、目元から上向きにカールするように生えています。しかし、髪の毛を移植する関係で、植えた毛が下向きや横向きに生えてしまうことがあり、ビューラーでも整いにくくなる場合があります。
また、毛が部分的にしか生着しなかった場合、まつ毛がまばらになり「ムラ」が出ることも。不自然な印象になってしまう原因のひとつです。
毛が太くて硬めになる点にも注意が必要です。髪の毛はまつ毛よりも太さがあるため、繊細な目元に対して重たく見えることがあります。特にナチュラルメイクが好きな方には違和感を感じるかもしれません。
こういった不自然さを防ぐには、クリニック選びがとても大切です。経験豊富な医師が、毛の流れや角度に細かく配慮してくれるところを選ぶことが、不自然さを避けるためのポイントになります。
ダウンタイムはどれくらい?
まつ毛植毛を受けたあと、多くの人が気になるのが「ダウンタイム」の長さです。結論から言うと、手術後の腫れや内出血は約1〜2週間で落ち着くことが一般的です。
手術を受けた当日は、まぶたのまわりに少し腫れが出たり、軽い赤みが出ることがあります。ただ、ほとんどのケースではメイクで隠せる程度です。内出血が出る方もいますが、こちらも数日〜10日ほどで徐々に消えていきます。
翌日からシャワーは可能ですが、目元に強く水がかからないように注意しましょう。また、洗顔やメイクは3〜4日後からが安心です。アイメイクは特にデリケートなので、術後1週間は控えることをおすすめします。
そして、一度植毛した毛は2〜3ヶ月ほどで一度抜け落ちますが、これは失敗ではありません。その後、新たなまつ毛が生えはじめるので心配しなくて大丈夫です。
このように、まつ毛植毛のダウンタイムはある程度ありますが、長期間仕事を休む必要はありません。予定を立てやすいタイミングで手術日を決めると安心です。
費用の相場と内訳
まつ毛植毛の費用は、自由診療であるため保険が使えません。一般的には片目あたり15万~25万円、両目で30万~50万円前後が相場とされています。
内訳としては、主に以下のようなものがあります。
麻酔代
診察・カウンセリング料
アフターケア費用
初診料や再診料
クリニックによっては、モニター価格が用意されているところもあります。モニターになれば、症例写真の提供を条件に通常価格よりも10万円以上安くなることも。
ただし、費用だけで選んでしまうと、仕上がりや安全性に不安が残ることもあるので要注意です。高ければ良いというわけでもありませんが、極端に安い場合は症例数や技術力、設備などをしっかり確認することが必要です。
いずれにしても、カウンセリングで詳しい料金プランを聞いた上で、自分の希望と照らし合わせながら判断するのがベストです。
総括:まつ毛植毛
ポイント
-
まつ毛植毛は自分の髪の毛をまぶたに移植する手術
医師による医療行為であり専門的な技術が必要
後頭部などから採取した毛を使用する
毛は一本ずつ専用の針で丁寧に植え付けられる
髪の毛を使うためまつ毛より太く長くなる
手術時間は1〜2時間程度で日帰り可能
メスを使うが痛みは局所麻酔で最小限に抑えられる
マツエクや美容液とは違い、実際に毛が生えてくる
半永久的に効果が持続しメンテナンスが少ない
まつ毛の少なさや部分的な脱毛に悩む人に向いている
アレルギーや皮膚刺激でマツエクが合わない人にも適している
髪の毛なので定期的なカットが必要になる
まつ毛が下向きや横向きに生える可能性がある
毛の流れが自然でないと不自然に見える場合がある
ダウンタイムは1〜2週間程度でメイクでカバーできる
術後は3日ほど洗顔やメイクを避ける必要がある
植毛した毛は一度抜けてから新しく生え始める
まばらな生着でムラができることがある
髪の毛特有の硬さや太さで違和感を覚える人もいる
経験豊富なクリニック選びが自然な仕上がりの鍵
費用相場は両目で30万〜50万円程度
麻酔代や診察料、アフターケア代も費用に含まれる
症例モニター制度を使えば費用を抑えられる場合もある
美容液やエクステと比較してコストパフォーマンスが高い
手術に伴うリスクや副作用も